北東北の雪国で暮らしていると、毎年のことではありますが、雪についての悩みは尽きません。特にマンション暮らしとは違い、持ち家の一軒家に暮らしていると、毎朝のように家の周りに積もった雪の除雪を行うところから1日が始まるので、会社に着くころには、グッタリしてしまいます。とは言っても、沿岸部に住んでいるため、内陸部のように1日に50センチメートル以上も積もるような豪雪地帯ではないため、家を建てる時も特に雪の対策などに気をつかう必要はありませんでした。しかし、このことが、後で、困った事態を引き起こす原因になったのです。
最初の出来事は真冬の1月には珍しい好天の人気に発生しました。我が家にはガレージや車庫はないため、車は敷地内に置いています。ご近所さんは簡易的なカーポートを設置している家も、ちらほらあるのですが、私は屋根なしでそのまま置いています。
昼に家の中にいると、突然、外から「バーン」という大きな音がしました。何ごとかと思い、慌てて外に出たところ、車のボンネットに屋根から落ちた雪のかたまりがぶつかっていました。屋根の高さは2メートル以上であるため、落下のパワーは相当なものであったため、当然にボンネットは見事にへこんでおりました。
しかし、冷静に考えてみると、車は玄関に近い位置に停めていますので、少し落下する位置がズレれば、そのタイミングによっては、玄関を出入りする家族や来客の頭を直撃する大惨事になる可能性もありました。車が壊れたぐらいで済んだことをむしろラッキーだったと考えたほうがよいかもしれません。
この落雪の原因は、屋根の雪止め不足によるものでした。屋根には一定間隔で雪止めを設置しているのですが、近所の工務店の人に見てもらったところ、我が家の雪止めの積極的間隔は、少しばかり広めであったことから、少しでも気温がゆるむと、屋根に接している雪の底部が滑りやすくなり、雪止めで抑えきれなくなったところから、勢いよく滑り落ちるとのことでした。結局、工務店の方にアドバイスをいただき、雪止めの数を増やしました。